スタートアップ・ベンチャー企業の知財戦略

スタートアップステージの企業では、やらなくてはならない仕事が多く、なかなか知財まで手が回らないという話を聞いたことがあります。
先日9月7日に開催された、食品・バイオ分野の技術士の勉強会「技術士北海道会」に参加いたしました。
そこで、メディカルフォトニクス株式会社の代表取締役であります飯永一也様がご講演されました。
同社は2015年に創立された若いベンチャー企業で、採血を不要とする血液検査機器の開発と販売を行っている会社です。
2014年から始まった血液検査機器の開発、そしてこの度、「キャライド」の製造・販売が開始されました。
その開発の道のりを拝聴させていただき、その中での「知財」のお話に印象深いものがありました。
開発当初からしっかりと基本技術から周辺技術まで特許出願をされて、堅実に自社技術を保護しながら開発を進めていたとのことでした。
ご講演頂きました飯永代表取締役様にはこの場を借りて深く御礼申し上げます。
苦労して、また時間と費用を費やして開発した技術や製品が、他社の特許権などに抵触していたとなると最悪、事業の継続性が困難なり、経営に大きなダメージを与えかねません。
今回お話を聞かせて頂き、「知財」の重要性を再認識いたしました。
現在、特許庁では知財の観点からスタートアップ企業の成長をサポートすることを目的として、各種の施策や以下のコンテンツを用意しているとのことです。
特許庁ホームページ「STARTUPs×知財戦略」
このコンテンツは知財や事例などについて非常にわかりやすく解説し、各種施策の説明がされていますので、スタートアップ企業のみならず、新規事業をお考えの企業や知財初心者の方にもおすすめできる内容です。
さらに知財をうまく活用して成長していきましょう。